相模原さくら祭り 青空指圧 活動報告

目次

第53回 相模原市民桜まつり「青空指圧」活動報告
—— 桜の下、指圧の心を届ける ——


満開の桜が彩る相模原市役所さくら通り

■ はじめに

令和8年4月5日、満開の桜が彩る相模原市役所さくら通りにおいて、第53回相模原市民桜まつりが盛大に開催されました。神奈川県指圧師会は、この歴史ある祭典において「青空指圧」ブースを出展し、多くの来場者の皆さまに指圧療法の素晴らしさをお届けいたしました。

ブース設営はSHIATSU CAMP足達さん・荒木さんにご協力いただきました。

春の陽光が降り注ぎ、花びらが舞うなか、屋外で指圧を受けるという特別な体験は、ただの施術を超えたものでした。自然の恵みのなかで、人の手の温もりを通じて生命力を呼び覚ます——それこそが「青空指圧」の原点であり、指圧療法の真髄でもあります。

■ 青空指圧の歴史と理念

「青空指圧」は、昭和51年(1976年)10月10日、小林秋朝先生と浪越徹先生らによって、東京・上野恩賜公園で産声を上げました。今から約50年前、指圧を治療室の壁の内側から解き放ち、青空の下で市民の皆さまに届けるという画期的な試みは、指圧療法の歴史においても大きな偉業となりました。

「指圧の心母ごころ、おせば生命の泉湧く」

この浪越徳治郎先生の教えは、治療室のなかだけではなく、太陽の光、風、鳥の声、そして人々の笑顔に包まれた場所でも美しく輝くものです。青空指圧は、指圧が本来持つ「人と人とのつながり」という原点を、開かれた空の下で体現する活動です。

◆ 小林秋朝先生のご参加

今回の相模原市民桜まつりにおいて、青空指圧の創始者である小林秋朝先生がお越しくださいました。小林先生は日本指圧専門学校第17期卒業生として、半世紀以上にわたり指圧の道に尽力してこられた大先輩です。国内での臨床・教育活動にとどまらず、フランス・イタリア・スペインなど欧州各国での浪越指圧普及にも多大なる貢献をなされ、欧州の指圧界では「レジェンド」として深く敬愛されています。

その小林先生が、桜の下で一人ひとりの来場者に丁寧に指圧を施されるお姿は、まさに「指圧への恩返し」そのものでした。先生の手から伝わる温もりと技術は、単なる施術を超え、指圧という療法が受け継いできた歴史と哲学の重みを、私たち全員に感じさせてくれました。

桜の下で丁寧に指圧を施す小林秋朝先生

■ 当日の活動の様子

当日は午前10時から午後5時まで、相模原市役所前の桜まつり会場にテントと施術ベッドを設置し、終日多くの来場者の方々に指圧療法を体験していただきました。桜を楽しみに訪れた家族連れ、ご年配の方、若い世代まで、幅広い年齢層の方々が足を止めてくださいました。

「肌に触れて初めてわかる」——指圧の素晴らしさは、言葉だけでは伝えきれません。初めて指圧を受けた方が「こんなに気持ちいいものなのですね」と笑顔でおっしゃる姿、「肩が軽くなった」と驚かれる姿。その一つひとつの反応が、私たち指圧師にとって何よりの喜びであり、活動の意義を確かめる瞬間でした。

 テントの下、多くの来場者が指圧を体験

感謝と展望

このたびの青空指圧の実現にあたり、相模原市民桜まつり実行委員会の皆さま、参加していただいた皆様、会場設営にご協力いただいたSHIATSU CAMP、そして何より足を運んでくださったすべての来場者の皆さまに、心より御礼申し上げます。そして、小林秋朝先生がお越しくださり、自らの手で指圧をされたことは、私たちにとってこの上ない光栄であり、深い感謝の念に堪えません。

指圧療法は、人の手というもっとも身近な道具で、他者の痛みに寄り添い、心身の健康を取り戻す療法です。機械や薬剤に頼らず、人の手の温もりをもって生命力を呼び覚ますというこの療法の美しさは、時代が移り変わっても色褪せることがありません。むしろ、人と人とのつながりが希薄になりつつある現代社会だからこそ、指圧が果たす役割はより一層大きなものとなっています。

神奈川県指圧師会は、今後も青空指圧をはじめとする地域活動を通じて、一人でも多くの方に指圧療法の素晴らしさを知っていただきたいと願っております。桜の花が毎年美しく咲き誇るように、指圧の心もまた、次の世代へ、そして地域の皆さまへと、静かに、しかし確かに受け継がれていくことを信じてやみません。

黒澤 一弘

追記

※ 施術後のアンケート(有効回答数152)を集計しました。「指圧が国家資格であることを知らなかった」が65%、「指圧を受けるのが今回初めて」が71%という数値をみて、まだまだ指圧の認知がいかに足りないかを痛感いたしました。アンケートの結果は概ね好評で、自由記述欄ではたくさんの嬉しい感想をいただきました。

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