馬に対する指圧の理論と実践 ― 先天性障碍馬への施術を中心として(講師:衞藤友親先生)

厩舎で横たわる馬に指圧を施す様子
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馬に対する指圧の理論と実践 ― 先天性障碍馬への施術を中心として(講師:衞藤友親先生)

言葉の通じない相手に、指圧はどこまで届くのか。ウマへの指圧を論文にした指圧師・衞藤友親先生と考える半日。

日時
令和8年9月20日(日)13時〜17時

場所
紡指圧(相模大野)

参加費:

神奈川県指圧師会会員 無料
当日入会 年会費 6,000円
非会員スポット参加 500円

持ち物:

動きやすい服装(実技があります)
手ぬぐい・タオル、筆記用具

【お申し込み】

申込が必要です。お申し込みはPeatixにて ↓

神奈川県指圧師会 9月定例研究会 馬に対する指圧の理論と実践 ― 先天性障碍馬への施術を中心として(講師:衞藤友親先生) | Peatix
https://peatix.com/event/5159430

ウマに指圧が効くことを、数字で示した指圧師

9月の研究会では、明治大学和泉総合体育館で体力トレーナーを務める 衞藤友親先生 をお招きします。衞藤先生は、黒澤の指圧学校の先輩にあたります。

衞藤先生が向き合ってこられたのは、「浪越式基本指圧は、なぜ前頚部から始まるのか」という素朴な問いです。長年の臨床経験の積み重ねがそう定めたことは想像がつく。けれど、その根拠を科学の言葉で説明できているかというと、心もとない。

ヒトを対象にした計測では、どうしても暗示や期待の影響がつきまといます。ならば、言葉の通じない相手で確かめよう——先生は健康な成馬10頭の、ヒトの前頚部にあたる部位に指圧を施し、心拍数が有意に低下することを計測して、日本指圧学会誌に論文として発表されました。指圧の学会で、ヒト以外の動物を対象に計測を行った研究は、ほとんど他に例がありません。

そこから導かれたのが「疑似すくみ反応」という仮説です。動物が身を隠すときに起こす“すくみ”の生理反応を、恐怖の情動を伴わないまま人工的に引き起こしているのではないか。前頚部指圧で呼吸商が下がることも、腹部指圧のあとに起こる変化も、この枠組みなら矛盾なく説明できる——私たちが毎日なにげなく置いている最初のひと圧に、こんな読み解き方があったのかと驚かされます。

衞藤先生は年に40鞍ほど騎乗される乗馬愛好者でもあり、騎乗のあとには馬に指圧とマッサージを施すのが習慣。馬方・馬丁としてホースセラピーに関わり、武者行列で馬の口取りも務めてこられました。研究のまえに、まず日常的に馬体に触れ続けてきた方です。

今回はその実践編として、先天性の障碍をもつ馬への施術を中心にお話しいただきます。生まれつきの不自由を抱えた身体に、どこから、どんな圧で触れていくのか。相手は嫌なら本気で嫌がるし、気持ちよければ大あくびをする。ごまかしの効かない相手に手を伸ばし続けてきた経験は、私たちがヒトに向き合うときの構えにも、そのまま返ってくるはずです。

立っている馬の前頚部あたりに指圧を施すと、馬が大きく口を開けている様子
施術中の一場面。気持ちがよければ、馬は大きなあくびで応える。

こんな方におすすめ
・「前頚部から始める」基本指圧の意味を、あらためて考えてみたい方
・指圧の効果を科学的にどう確かめるのか、その方法に関心のある方
・障碍や重い症状を抱えた相手への、触れ方・圧の当て方を学びたい方
・動物への手技療法、ホースセラピー、アニマルウェルフェアに関心のある方
・これから施術を深めたい、あん摩マッサージ指圧の有資格者・学生の方

当日のプログラム(予定) ※当日の進行により変更する場合があります

<前半>
講義:馬に対する指圧の理論 ― ウマの前頚部指圧研究と「疑似すくみ反応」

<後半>
実技・映像:先天性障碍馬への施術の実際と、ヒトへの応用

講師紹介

衞藤 友親 先生(明治大学 体力トレーナー)

明治大学和泉総合体育館にて、学生の体力測定・トレーニング指導にあたる。2001年から体育実技の授業補助を担当し、業務の質を高めるべく日本指圧専門学校へ入学、2004年にあん摩マッサージ指圧師免許を取得。以後、大学の測定機器を活かして指圧の生理機序を検証する研究を続け、日本指圧学会誌に「前頚部指圧による呼吸商の変化」「指圧による底背屈力の変化について」「ウマを対象とした前頚部指圧による心拍数の変化」「前頸部指圧による抗ストレス作用」などを発表。2016年には日本指圧学会 会長に就任した。乗馬愛好者・馬方としても長く馬に関わり、Instagram「馬と人間を診る指圧師」(@shiatsutherapist_humans_horses)で日々の施術を発信している。

甲冑姿で武者行列の馬の口取りを務める様子
馬方・馬丁として、武者行列で馬の口取りも務めている。

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